歴史

五藤式天体望遠鏡「1インチ(普及型)」

五藤齊三が、大正15年に日本光学を退職し五藤光学研究所を創立して最初に作ったのが、対物レンズの有効径25mm、焦点距離800mm、単レンズの天体望遠鏡です。後に「1インチ望遠鏡」と呼ばれたこの望遠鏡は、大きく分けて「乙号」「甲号」「卓上型」「野外用」「普及型」の5種類があります。この普及型は、最後(昭和4年夏)に作られたもので、対物レンズ枠と接眼部が金属製で、鏡筒がトタンで出来ており、三脚は木製の二段伸縮です。

Photo by 児玉光義
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