一般社団法人日本望遠鏡工業会
アイソン彗星はベラルーシのヴィタリー・ネフスキーさんと、ロシアのアルチョム・ノヴィチョノクさんによって発見された新彗星。彼らの所属する国際科学光学ネットワークの略称からアイソン彗星(C/2012 S1 (ISON))と名づけられました。太陽のすぐ近くを通過することから、稀に見る大彗星になるのではないかと期待されています。アイソン彗星は二度と戻ってこない放物線状の軌道を描いているため、見ることができるのは今回が最初で最後。広い宇宙でたった一度の出会いです。しっかりと観察しておきましょう。
アイソン彗星についてさらに詳しくは…
→国立天文台・アイソン彗星解説ページ
天体望遠鏡よりも双眼鏡?!意外に思われるかもしれませんが、アイソン彗星の観察には双眼鏡、できるだけレンズの口径が大きくて倍率の低いもの(倍率6倍から8倍程度)がおすすめです。一般に天体望遠鏡は高倍率です。しかし倍率が高いということは一部分を大きく拡大するということ。つまりその分だけ視野が狭くなってしまうため彗星の全体像を見渡すことが難しくなるのです。一方、倍率の低い双眼鏡なら見える範囲が広いため長く尾をひく彗星らしい姿全体を視野内に収めることができます。また、像も明るくぶれにくいので比較的簡単に彗星の淡い光を見つけることができるでしょう。双眼鏡は上下左右が肉眼で見るのと同じ正立像なので感覚的に扱うことができますし、何よりコンパクトなので気軽に持ち運べるのも高ポイントです!
天体望遠鏡を使えば、もっと大きく、さらに迫力のある彗星の姿を楽しむことができます。肉眼や双眼鏡ではわからなかったコマの様子やガスの変化などさらに詳しいディティールをとらえることができるでしょう。天体望遠鏡は屈折式や反射式など望遠鏡本体の形式のほか、望遠鏡の筒を支える架台、接眼レンズなど状況に応じた幾つもの部品の組み合わせで構成されます。使いこなすには正しい知識と技術が必要になりますので購入を検討される場合は専門店まで足を運び、お店の人に相談する事をおすすめします。天体望遠鏡は手に持って使える双眼鏡と比べ大きくて重く、設置にも手間がかかります。事前に観察地の下見をしておくと良いでしょう。アイソン彗星を観察するために新たに購入された方は、あらかじめいろいろな天体に望遠鏡を向け、実際に見られるように練習しておいてください。
アイソン彗星が去った後も夜空の星々は輝き続けます。月、惑星、恒星、さらに遠くの銀河まで…双眼鏡や望遠鏡があればもっと遠くの星をもっと近くに感じることができるでしょう。レンズの向こうでは、まだまだたくさんの感動があなたを待っています。
当キャンペーンでは、あなたがアイソン彗星を「観察」した情報を募集します。 参加は簡単。ウェブページ上の地図にピンをドロップ!あとは必要事項をチェックして送信ボタンを押すだけ! お寄せいただいた情報はデータベースにまとめられ、地図画面上に反映されていきます。 あなたなりの見どころコメントやその場所ならではの写真も大歓迎! みなさんのご参加、お待ちしています!!
主催/日本天文協議会 アイソン彗星キャンペーン実行委員会 協賛/一般社団法人 日本望遠鏡工業会 株式会社アストロアーツ
お問い合わせ/info@astro-campaign.jp